先日、ISO9001 2015年版対応の審査が無事終了しました。
特に問題となる指摘(不適合)はありませんでしたが、あらためて、
2015年版の移行審査で説明があった内容を整理してみます。
5.1リーダ-シップ及びコミットメント
・経営者(社長)はリーダーシップを発揮して、品質マネジメント
システムに積極的に加わり実証すること。
6.1リスク及び機会への取組み
・想定されるリスク及び機会の抽出の対応を検討して
計画を策定すること。
*リスクとは災害、クレーム、事業継承、PCウイルス等々
事業の継続に支障をきたすあらゆる要因を想定すること。
*機会とは新規事業開拓、新製品、新サービス等々の
顧客のニーズや課題等に取り組む対象のこと。
◎上記2項目は規格審査でクリアしましたが、下記の2項目で
少し理解が不足していたところがありました。
7.1.6組織の知識
・会社の固有技術を個人ではなく、会社全体で共有管理できるように
すること。
*技術標準、技術データベース等で目に見える形で技術が
伝承できるようにするしくみを作ること。
8.5.1製造及びサービスの管理
・今回の改訂で追加された『ヒューマンエラーの防止』は
当社でも取組んでいる『ポカミスとポカヨケ』のこと。
2006年から毎年ISO9001の更新審査を受けて、10年以上が
経過して、品質保証のしくみは定着することができました。
今後のISO9001の運用は、審査のためだけの書類はなくす方向で、
シンプルで実務に役立つような運用管理に進化させたいと思います。