◎新美南吉「おじいさんのランプ」を読んで

出典:amazon「おじいさんのランプ」

 

愛知県三河の童話作家である新美南吉の作品「おじいさんのランプ」をひさしぶりに読んで感銘を受けました。

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新美南吉は1913年7月30日半田市で生まれ、代表作は「ごん狐」、1943年に29才の若さで結核で亡くなりました。東京外国語学校を卒業後には、安城高等女学校(現安城高校)の教員として赴任しており、安城市民にとっても郷土の童話作家として親しまれています。

 

ところで今回紹介する「おじいさんのランプ」のストーリーを簡単に要約してみました。

 

おじいさんが初めてランプを見たときに、これは村人にとても役立つと考えてランプを売ることを考えつき、最初は売れなかったもののその後、村人たちもランプのすばらしさに気がついてランプは飛ぶように売れるようになり、やがて生計を立てられるようになった。

 

ところが明治時代に文明開化を経て、村に電気がつながるという革命的な出来事がおこると、突然すっかりランプを欲しがる人はいなくなってしまった。そこで、おじいさんは大量に余ったランプを村にある池を照らすように無料で設置して、村の池が明るく照らされることに喜びを感じながら、在庫の全てのランプを処分して仕事をやめてしまいました。

 

そこでおじいさんの一言「日本がすすんで、自分の古いしょうばいがお役に立たなくなったら、すっぱりそいつをすてるのだ。いつまでもきたなく古いしょうばいにかじりついていたり、自分のしょうばいがはやっていた昔の方がよかったといったり、世の中のすすんだことをうらんだり、そんな意気地のねえことは決してしないということだ」

 

「おじいさんのランプ」は1942年の作品で今から76年前に書かれたものですが、現代のビジネスにも同様なことが言えるのではないでしょうか?たとえば、馬車から自動車に変わったように、自動車は動力源がエンジンから電気に変わるかもしれませんし、それによって不要となる自動車部品等も発生することでしょう。

 

 

技術革新等で進歩することにより、あたりまえですが古い技術は淘汰されて新たなものにシフトすることは避けられません。だからこそ、常に世の中の役に立てることが何かを経営者はよく考えて、技術革新をして変化に対して柔軟に対応しなくてはなりません。

 

スマホやインターネットで世界がグローバルにつながり、中小企業も世界に向けて自社をアピールできる時代となりました。Amazonでいつでもどこでも気軽に買い物ができ、Googleでわからないことはすぐに調べることができるように時代の変化が激しいことは、ピンチのようですが、上手く対応することで新たなビジネスが生まれるチャンスでもあります。

 

チェンジ&チャレンジですね!