3年前、2015年6月30日 新幹線内で男性が焼身自殺を図った新幹線放火事件が発生したことは記憶にまだ新しいですね。この放火事件では犯人がリュックサックに灯油入ポリタンクを持ち込んだわけですが、危険物を新幹線内になぜ容易に持ち込みができたのか?大いに議論となりました。
あれから3年後 2018年6月9日、愛知県岡崎市の男が走行中の新幹線内で刃物で切り付け女性2名が負傷、女性を助けようとした男性1名が死亡する大惨事が起きてしまいました。容疑者はとても殺人を犯すようには見えないのですが、2008年06月8日に起きた秋葉原通り魔殺傷事件を思い出させる犯行後の落ち着き払った態度に心の闇?...なんともいえない怖さを感じさせます。
たまたまの偶然だとは思いますが3つの事件は、いずれも6月に発生しているのですね.....4月から新生活がはじまる方も多いなかで、社会から疎外されたり孤立したりする気持ちから自暴自棄となり、その挙句、社会を恨みそして身勝手な無差別殺人につながってしまうのでしょうか?
このような事件が発生した場合、犯人のプロフィールや犯行動機等に目が向かいがちですが、そのあたりは専門家や捜査にまかせて、少し目線を変えてみたいですね。
日本の新幹線はダイヤが過密であるにも関わらず、時間の遅れがなく正確であることに加えて、事故が極めて少ない世界で最も安全な高速鉄道の一つとして知られています。このような事件は新幹線の安全神話を崩壊させて心理的な不安等、大きなダメージとなります。
2020年の東京五輪開催を控えた日本においては、首都圏周辺の新幹線や山手線などをテロ攻撃するリスクや可能性がさらに高まったと言わざるを得ません。3年前の放火事件といい今回の無差別殺人といい、プロのテロリストではない素人の単独犯の衝動的テロは予測不能で、なかなか防止することが難しいことが明らかになったわけです。
新幹線のセキュリティーの脆弱性が世界(のテロリストなど)に伝わってしまった今回の事件を教訓にして、セキュリティー対策と利用者の利便性のバランスを大切にしながら、テロ事件を未然に防ぐ方策はあるのでしょうか?
たとえば、監視カメラにAI機能(人工知能)を取り入れたテロリストの行動を予測するプログラムを用いて、遠隔操作でテロリストを捕獲するような防御システムが近い将来作られて.....過去の映画やSFの世界が現実になるかもしれません。
護身用グッズとかホイッスルなどで緊急事態のときにSOS・助けを求めるアイデア商品なども持ち歩きたくなりますね。(怖)