『池に落ちた犬を叩け』ということわざ、池に落ちて弱った犬にたいして、追い打ちをかけて手加減をせずに徹底的に攻撃を続けろということです。とても怖いことわざですが....
これは、勝負ごとなどでいえることですが、勝敗が決まったかに見えて、ほっとして隙を見せると反撃されてしまうから、いったん戦いが始まったら容赦するなと言うことなのだと思います...勝負ごとであればしかたがない気がします。
話は変わり、最近の風潮として一度なにかしらミスを犯した人に対して、インターネット上の掲示板、SNS、雑誌などのメディアで、人格否定に近い罵声、ひぼう誹謗中傷する人がとても多い気がします。場合によってはフェイクニュースではありませんが事実と違う情報を拡散されてしまい、いつまでもひどく名誉を傷つけられることもあるかと思います。
2年前のACジャパン『苦情殺到桃太郎』の動画は、このような最近の傾向を風刺した面白い?作品でした。桃太郎の桃を拾ったおばあさんをSNS上で批判して炎上するお話なのですが、いい線をついているなと今更ながら思います(笑)
出典:ACジャパン2017(『苦情殺到桃太郎』 youtube)
自己責任論という言葉が流行りだしたころから、強いものが弱いものを叩く傾向が高くなったのかな?と自分は感じているのですが、これらは、ヘイトスピーチなどの考え方につながるのかなと思えます。弱いものを叩くだけならまだしも、歴史を捏造したり事実と違う情報を拡散することもあるので、正しいことを見極める目を養わないといけませんね。
世界はトランプ大統領や欧州などで自国ファーストが加速していますが、なんとなく、個々の人間も自分勝手で自分さえよければよいという人がどんどんと増えている気がします。スマホを見ながら歩いている人など周りの迷惑も見えない人が多すぎですね。
国と国、地域と人、企業と人、人と人、それぞれが互いに共存共栄の思いやりの精神がなければ、結果的には永続的な繁栄はないのだろうと思います。
独り勝ちのように見えてもそれは長続きはしません、なぜなら、『風が吹けば桶屋が儲かる』のことわざのとおり、一見関係なさそうなことでもすべてがつながっていて、経済も含めて連鎖しているのだから...