全国の感染者数が急激に減少していることをふまえて、9月末で緊急事態宣言が解除される見通しです。
2020年1月16日以降の全国の感染者数の推移を見てみると、第1波から第5波までだいたい三ヶ月ごとに波のピークが来て減衰する傾向がありそうですね。この波から予想すると次の第6波は、12月頃がピークになりそうですか? そして、波のピークはさらに高くなるかもしれません。
一方で死者数の波は、第3波以降は増える傾向にはなくて、特に第5波については感染者は増えていますが死者が減少しているので、高齢者のワクチン接種の効果、弱毒化あるいは一定の人に免疫抗体ができているのか? 理由は定かではありませんが、まだまだ油断はできませんね。
そして。10月となり感染者も減少傾向へ転じており、また、死亡率の高い高齢者にワクチン接種がほぼ完了したわけなので、行動制限の緩和の方向へ舵を取るタイミングになってきたようです。
『行動制限緩和に向けた実証実験』という形で、イベント、飲食的など少しづつ活動していこうという取り組みがはじまります。
イベント、コンサート、飲食店などでワクチン2回接種済み証明や陰性証明を確認した形で、10月から行動制限緩和に向けた実証実験を全国で進めていくとのことです。どのような場所でどんな結果になったのかは、ぜひ知りたいものです。
そして、新型コロナウイルス感染症分科会が、9月3日付で発表した『ワクチン接種が進むなかで日常生活はどう変わるのか?』 と言う資料を
見てみます。
内容を掻い摘んで箇条書きにしてみます。
①ワクチン・検査パッケージは、個人が他者に感染させるリスクを低くするが、完全な保証にはならないこと。
②ワクチン接種は努力義務であるが、本人の自由意志に基づくこと。
③接種を受けていない人が一定の制約を受ける不利益をどこまで社会的に受け入れられるか?議論が必要であること。
④ワクチン検査パッケージは、基本的には自発的な民間の創意工夫で活用されること。(国は民間の後押しをする役割)
⑤ワクチンパスポートという名称は使用すべきではない。(社会の分断につながる懸念があるため)
⑥ワクチン接種歴は個人情報であること。(個人情報保護については議論が必要。)
赤字で書かれた項目は、よく国民全体で議論が必要とのことです。
そして、次に場面における具体例が書かれています。
①マスクなどの感染対策は行い、行動制限は段階的に進めていくこと。
②イベントなどでの適用は技術実証を行うこと。(実証実験のこと)
③大規模商業施設、カラオケなどの従業員への適用の可否。(ワクチン接種を行っていない従業員に対する取り扱い方)
④飲食店について、ワクチン・検査パッケージや第三者認証の活用。(店ごとにワクチン・検査パッケージをしているかの認証制度)
赤字で書かれた項目は適用すべきか否かを検討すべきであるとのことです。
続きについても整理してみる
①ワクチン検査パッケージには、接種後の期限があること。(期限が切れた場合は、また接種が必要です)
②ワクチン接種できない人は、PCR検査、抗原検査で検査証明を発行する場合、あるいは、現場で検査する方法もある。
③抗体検査を活用すべきかは検討していく。(ワクチンを接種していないが、新型コロナに感染して抗体がある人の取り扱いも含めて)
④ワクチン検査パッケージは、平時には制約のないことが望ましい。ただし、緊急事態宣言時等の時に場面により活動を制約することがある。
少し長くなりましたが、個人的な感想です
これからの社会では、ワクチン未接種の場合、緊急事態が発生した場合は行動の規制対象になる可能性があり、また、ワクチンの定期的な接種が不可欠な職種、大人数の集まる場所などで、ワクチンパスポートの必要性がますます高まっていくことは、ほぼ間違いなさそうですね。
いずれにしても住みにくい世の中になってしまったもので、近くの居酒屋にふらりと行くのに、パスポートが必要な社会になるかも?
「おい、大将ひさしぶりだね」
「おお、○○さん、いらっしゃい!」そして、いつものカウンターに座ると....
「カウンタ席は、ワクチンパスポートがないとだめなんですよ」
「....(汗)」あわてて、ワクチンパスポートを見せると....
「○○さん、そのワクチンパスポート期限切れだよ、すまないね、今日は残念だね」
「じゃ、また出直すわ」 てなことはないわな(笑)
一日も早く普通の日常を取り戻さないといけませんね。